世の中には怒りを解消するいろんなテクニックがあります。
が、どんな方法を使っても、怒りがなかなか減らないことがあります。
一向に減らず根強くある場合、
抵抗の可能性があります。
簡単にいえば、潜在意識が怒りを手放したくないという状態です。
でも、常日頃から
なんて人は稀です。
では何故、
潜在意識が怒りを手放す事に抵抗するのでしょうか?
人は変化を危険と判断する
人は変化を危険と捉え、
可能な限り現状維持を目指します。
これは良いことも悪いことも含めてです。
つまり怒りを抱えている状態込みで
現状の自分として認識しており
- 怒りを手放すと、その後どうなるのか?
- 怒りを手放すと、相手を攻撃できなくなるけど
それでいいの?
といった不確定要素が生まれます。
そうなると、
といった感じで決定がなされます。
別の言い方をすると、
どんなメリットや見返りがあるのさ
といった感じで、
変化後のメリットや見返りに魅力がないと
わざわざ変化を受け入れようとはなりません。
深層心理の損得感情
変化後のデメリットよりもメリットが上回れば、
変化に寛容となりますが、
他の感情を抑えるほどの怒りの場合は、
少々性質が異なります。
今まで大きなウェイトを占めていた
怒りの感情を手放すという事は、
変化後の予測が困難であるからです。
そのため怒りが何から来て
何が抵抗しているものであるのか
という構図を理解することが重要となってきます。
怒りは防衛機能
怒りとは一種の防衛本能であるため、
手放す=守りが手薄となる事を意味します。
たとえば、誰かに強い怒りを抱いていて、
絶対に許さないと決めたケースがあります。
この怒りを手放すと困ることは、
もっと奥にある嫌な感情を感じたくないことかもしれません。
その理由は、
- 怒りを手放すと罪悪感を感じてしまう
- 強い自己否定感を感じてしまう
などがあるのかもしれません。
怒りが蓋になっていて、
怒りを手放すと蓋が空いて
他の感情が溢れてしまうため、
怒りを手放したくないのです。
だから手放さず
現状維持を選択するケースが増えます。
なかなか怒りが手放せず
長年怒りがある場合は、
怒りのエネルギーを持ち続ける事による
デメリットのほうが大きくなってしまいます。
まとめ
怒りは防衛本能である。
なかなか消えない怒りは潜在意識が
手放すのをためらっている。
手放すことによる
不確定要素やメリットが見えてこないうちは
怒りを手放すことはない。
でも、長期間怒りをストックしておくと
自分自身にデメリットが増え続けるって話。
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