嘘が通れば道理が引っ込むって言葉がありますよね。
例えば自分が無実であってもあなたに対して周りの人が常に
お前が悪だ!
あれ?おれが悪なのかな?
と言い続けられれば何だか「ふわっ」としか感じでそんな気になって来たリしますよね?
簡単に言えばそういったお話ですが
こういう現象にも心理学上の名前が与えられています。
「ガスライティング」
と言います。
この名称はある男が自分の妻を気が狂っていると思い込ませるという1944年の映画『ガス燈』にちなんでいます。
コピーライティングとかのwriteではなくlightの方ですね。
ガスライティングってどんなの?
人あるいは組織が被害者に誤った情報を吹き込み自分の記憶や正気などを疑うよう仕向ける行為をいいます。
いわゆる洗脳の一種ですね。
ああ、あの「〇〇が悪口を言ってた」言ってくる人の一種だね?
落としどころによっては、それも近いかな?
この手口は想像以上に効果を発揮し誰でもその被害者になる可能性がある。
虐待の加害者・独裁者・カルト教団の教祖、サイコパス・ソシオパス・ナルシストなんかが良く使う手法でとして知られています。
サイコパスは聞いたことあるけどソシオパスって何?
サイコパスが先天性(生まれ持っての才能)でソシオパスが後天性(社会的環境により派生)…
…まあ、同じようなものだと思ってもらっても良いかな?
あと、ナルシストは他人足のを引っ張って、存在や業績を小さくする事によって自分の優位性を確保したりするから
今日も小難しい系の話か…
ゆっくり効果を発揮するため被害者は自分が洗脳されていることに気がつかない場合が多いというのも困った点です。
またその手段は非常に巧妙で加害者や加害団体を特定することが非常に難しいですね。
仮に被害を訴え場合被害者本人はいたって健康な人であったとしても訴えた本人が精神的におかしいように仕組まれていて社会的信用をなくさせることが目的となっています。
第三者から見た時に頭がおかしいと思わせるような仕掛けとなるのが特徴と言えるでしょう。
簡単に言えば一般的な心理術などは良くも悪くも人の行動をコントロールしようとするアプローチですがガスライティングは人格そのものをコントロールして確実に悪い方へ転ばせようとするものです。
どういった場面で使われる?
主に多いのが集団ストーカーの手法として有名です。
一般的なストーカー(つきまとい行為)とは違った性質を持ちます。
集団ストーカーは
「ある特定の個人を破滅させるため」
に行うものがほとんどです。
具体的には被害者の社会的な信用を失墜させたり自信や自我を崩壊させることが目的です。
複数人数によって巧妙に仕掛けられるワナにより被害者に自分自身を疑わせます。
被害者は自分自身を病気だと思うほど追い込まれたり最悪の場合は自死にまで追い込まれる場合もあります。
また一般的なストーカーが個人に対して好意の感情のエスカレートによって行われるものと違って全く異質のものであるということが言えますね。
後はブラック企業などが社員を自主退職に追い込む際にも良く利用されています。
なんでわざわざ壮大なシナリオを用意してガスライティングを仕掛けるか?
そりゃあ、2017年現在でもそれを取り締まる法律がないからに決まってるじゃないか!
しかも精神を完全に壊しにかかるので崩壊した後じゃ「頭がアレな人の戯言」で片付けれますし事実であったとしても総合失調症の被害妄想と同じ様な事を行ってるんだからまず精神鑑定をすすめられますしね。
さらに実質的解雇であっても自主退職としてあの手この手で精神衰弱者に迫れば辞表くらい簡単に手に入ります。
そこまでの過程で周囲に
「被害者は頭がおかしい人」
と思わせる工作が功を奏して被害者には味方が誰もいない状況も作れます。
そりゃあブラック企業には願ったり叶ったりですよね?
だから被害者は最終的に集めた証拠を抱いて自死を以て世間に問いかける方法くらいしかありません。
全容解明が困難な事もあって法制化が難しいという事もあり今現在でも使われている最悪の攻撃方法とも言えます。
役満成立でハコられた感じですね。
ガスライティングの方法あれこれ
一口にガスライティングといってもそこで用いられる手段や心理術は多岐にわたります。
「ふわっと」した違和感を与える
簡単ものとして
- ・普段の場所から物の位置を動かす
- ・名簿等のリストから名前を消す
…といった
「ふわっと」
した違和感を与えることを目的として実行します。
なんとなくおかしいと思える程度の変化が良いとされているようです。
被害者がそれらの変化を指摘するとそれは被害者の勘違いだと主張します。
涼しい顔をして嘘を通してくる
- ・明らかに真実とは程遠い見え透いた嘘を展開する
- ・詭弁で論議をはぐらかす
あからさまな嘘なのに真顔で言い続けてきます。
なぜか?
それは嘘が通ってしまえば前例となるからですね。
もちろん前例となれば後で攻撃の手段にもできますし
「真顔」
というのがミソで彼らの言っていることが本当なのか嘘なのか良く分からなくなってきます。
そうなるとあなたは不安定になって調子が狂ってきます。
前項で挙げた「ふわっとした違和感」がある状態だと余計に調子が狂う事は言うまでもありませんね?
また詭弁で論議をはぐらかして別件でYESを引き出しあたかもそれが本来の論議での答えであるかのように演出する場合もあります。
発言の否定
- ・発言の撤回
- ・一般的見解を個人的感想とレッテル貼りする
ある人が
ああ、やっておくよ
アレ、出来てますか?
え?何のこと?そんなの言ってないが。
といった感じで否定する。
ここで怒れば
言ってない事をゴリ押ししようとしている
なんてあなたに非がある様に持っていけますし
聞き間違いかなぁ…
とあなたが思えば自分の現実に自信を持てなくなってきます。
これが繰り返されるとますますあなたは現実に自信が持てなくなり彼らのことを信じるしかなくなります。
例えば行事なんかの出欠の「名簿の名前が抜ける」なんかを
敢えて名前を消すとか行事に呼ばないって辞めさせたい人に良くやるような行為ですよね
ああ、君はそういう意見を持ってるんだね。それは違うよ
指摘するとこんな感じで一般論をあたかもあなた一人の感想の様に言い捨てます。
言動と行動が違う
とにかく名簿の名前が抜けるとかあり得ないから!
あー、わかったわかった。注意しておくよ(するかボケェ)
発言よりも行動に注意する必要があります。
そもそも嘘を真顔で通せる人なので。
加害者の口から出る言葉に意味はない。
問題はその行動にこそあのです。
大切なものを武器として選ぶ
- ・あなたの味方を遠ざけようとする
- ・アイデンティティの否定
- ・大切な人による攻撃
加害者はあなたにとって何が大切なものかを熟知しています。
だからまずそこから攻撃を開始します。
あなたに仲間がいるなら
あんなのとつるんでたらダメ
なんて働きかけます。
そして
あなたは〇〇を直せば、スゴイ立派な人間になれるね
といった様なアドバイスの仕方をあなたにします。
もちろん純粋なアドバイスもありますが多くはあなたのアイデンティティや基盤に揺さぶりをかけるために行います。
あと大切な人に攻撃させるという手段を講じる事も知られています。
それが一番大きなダメージを負わせることが出来る事を知っているからですね。
また大切な人からの攻撃によって一番の問題がその人との当事者間の問題の様に見せる事で加害者は隠れる事が出来ますし場合によっては勝手に潰し合ってくれるので有効です。
投影する
加害者自身に問題行動があるのにあなたのせいにして非難したりします。
例えば
〇〇さんがこういった問題行動を行っています
いや、そもそもあなたは人の事言えるほどエライんか?
□□さんみたいな皆から認められた人が言うならまだしも(略
なぜかあなたが怒られます。
何度も繰り返し非難されるためにあなたは自分を弁護しようとする。
こうして加害者自身の行為から注意が逸れてしまいます。
ゆっくり時間をかけて調理する
これはガスライティングが狡猾である理由の1つですね。
徐々に時間をかけて陥れるのです。
あちらこちらで嘘や偽の情報を吹き込まれそれが少しずつ蓄積する。
しっかりと自分を持つ人でもガスライティングの術中にはまってしまうほどです。
茹でガエルの話があります。
水を入れた鍋にカエルを入れてゆっくり加熱するとカエルはそれに気がつかずに逃げることなく茹で上がるというヤツですね。
人々があなたに反感を持つよう仕向ける
ガスライティングを行う者は人を操るのが得意です。
あなたの知人を味方につけてあなたに反感を抱くよう仕向けます。
例えば様々な攻撃の中で満身創痍なあなたが忘れ物をしたとします。
それを取りに戻ったあなたを見た加害者が知人に
ほらお前を監視しに来た。何か企んでいるね。
と吹聴します。
その上で
みんな君が間違っているって言ってるよ
とあなたに吹き込みます。
嘘を吹き込まれた知人は
うわ、本当だ!
何か企んでるんだ!!
となります。
忘れてならないのは、そうしたことを本当に周囲の人間が話しているわけではないということです。
こうした行為の狙いは信頼できる人や頼れる人がいないとあなたに思い込ませ孤独な状態にし彼らにすがるよう仕向けることです。
そしてそれこそ彼らの思う壺なのだ。
孤立するほど楽に操れるようになるからですね。
周囲の人にあなたが狂っていると吹聴する
これは加害者にとって最も有効な武器の1つといえます。
アイツ、キミ監視に戻ってきてた。
ストーカーじゃね?
人々があなたの正気を疑うようになってしまうとあなたが加害者の事を
「危険だ」
「はめられてる」
と訴えても真面目に取り合ってもらえなくなってしまいますね?
加害者はそれを良く知っています。
持ち上げたり落としたり
それまであなたをディスっていたのに今度はあなたの行動を賞賛し始めたりします。
普通に考えて怖いですよね。
あまりに賞讃され持ち上げられるのであなたは
あれ?実はそんなに悪い人じゃないのかも…
なんて感じるかもしれません。
あなたの調子を狂わせる計算ずくの行為ですよ。
良い悪いの現実に自信が持てなくなります。
また高い所から落とされた方が衝撃は大きいですよね?
実はまだある
けっこう頑張って書きましたがガスライティングの手段はざっと90近くあるのでさすがに全部を網羅するのは…
何せそれで本が一冊出版されているくらいですから。
ガスライティングに対抗する手段はない
あなたの精神状態を錯乱させ孤独に陥れ頼れるものは加害者のみと信じ込ませてしまう。
そこが第一のゴールです。
そこから先は洗脳状態にあるあなたを調理するだけですね。
知らず知らずのうちに罠にはまってしまう恐るべき心理的手口です。
残念な事に対抗する手段はありますが相手がサイコパスや独裁者といった
あまり相手にしたくないタイプが多いので安全圏に逃げるのが得策です。
加害者側についた知人や大切な人なんかもマインドコンロール下にある事が
充分予測されます。
安全圏に逃げたとしても彼らを救おうとアプローチするのは危険です。
今度こそ確実に死に向かわせられますよ。
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