繊細で傷つきやすいのは病気じゃない、HSPだ

マインド
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世の中には傷つきやすく
ちょっとした事でめげちゃう人っていると思います。

 

生きていく上でいろんな人と関わる機会があります。

 

何気ない事で落ち込んだり
夜眠れなくなるような人が居ます。

 

そういう人をつかまえて

ボス
マインド弱すぎ!
しかも夜眠れなくなるとか精神的な病なんじゃないの?

なんて不安をあおってくる人も居ます。

 

おかげで心療内科などは大盛況ですね(笑

 

さっと
だから心理学分野で話が完結できるものまで医療屋に明け渡すから、世の中おかしくなるんだよ!

 

強引に心療内科に健常者を押し込むと
いったいいくらのバックが頂けるんだい?

 

…この表現好きですね、私(笑

 

さて、何気ない事で落ち込んだり
夜眠れなくなるような人で
むやみやたらに心療内科を勧められたって人!

 

ちょっと待て!

 

それ病気と違うかもしれませんよ。

 

「この人、細かくて面倒だな」
「自分自身は周囲の人と比べて細かくて変化に敏感だ」

と感じている節が見受けられる場合は

HSP(Highly sensitive person)

の可能性があります。

 

HSPって何?

HSPの特徴は
身体的なものと精神的なものがあります。

 

身体・精神の両方が敏感な方もいれば
どちらか一方だけが過敏だという方もいます。

 

その個人差は心身のバランスなどに起因しているため
一見するとHSPとひとくくりにしにくそうな感はあります。

 

あなた
じゃあやっぱりHSPは病気…
さっと
いいえ、心身の反応レベルが敏感であるという人の状態を表しています

過敏な部分の組み合わせによっては
日常生活にも影響があって悩む方もいます。

 

しかしHSPは精神疾患ではなく
体や心のセンサーが人よりも敏感であるという状態を表すものです。

 

つまり精神科を受診して
薬を飲んで何かしらの抑制が効いたとしても
その副作用を考えれば
安直に精神科に係るのはリスキーなんですね。

 

身体的な特徴

身体的な特徴として
よくあるのが痛みに敏感というのがあります。

 

また光やにおい、特定の音や味にも敏感に反応など
五感に関係するものが目立ちます。

 

例えば

「腰痛や肩こりがひどくて夜眠れない」
「いつものお店でいつものメニューを注文した時に
微妙な味の変化を感じてしまう」
「誰も気にしていないけど電化製品
ブラウン管テレビのノイズが気になる」

といったものが挙げられます。

 

これらの特徴はhspの人にとって
あくまで普通の話であるため
自分が敏感だという自覚がもてない場合が見受けられます。

 

また身体的な症状を持つ方の多くは
マッサージや足つぼなど
リラックスを促すような治療を行うと
その効果が顕著に表れやすい傾向があります。

 

精神的な特徴

精神的な特徴として
特に顕著なのが

「心が揺れやすい」

というのがあります。

 

他人の言動の影響を受けやすかったり
過剰に反応しやすいことから
心が揺れやすくなります。

 

さらに言葉だけではなく
他人の感情や気分なども過敏に感じとってしまう
ほぼ常に何かしらの影響を受けてしまいます。

 

悲しさや怒り苦しみのようなネガティブ
反対に嬉しさや喜びのといったポジティブなど
影響を受けます。

 

周囲の人から常に感情に関する情報を受け取ため
情報処理系統のキャパを超えやすく
自分自身の負担になることも多いです。

 

だから心が疲れやすいでしょう?

 

またこうした他人の感情を感じやすいため

「自分がここにいても良いのだろうか?」

と不安になることも多くあります。

 

この感覚は多くのHSPの人が抱えがちな悩みの
代表格とも言えます。

 

もちろん自分が感じるものに対しては敏感で繊細でも
他人の痛みや場面によっては鈍感な人もいます。

 

そもそも何でHSPが発生するの?

人は危機を回避するために
色々なものが発達しています。

 

防衛機構ですね。

 

鈍感だと危機が近づいた際に
回避行動が遅くなってしまいます。

 

HSPの人は
感覚を心身ともに研ぎ澄ませた繊細な人だと言えます。

 

生物学的に見れば病気どころか
かなりの優良種とも言えますね(笑

 

HSPは5人に1人が該当していると言います。

 

案外多いのですが
個人差が大きなものなので
気が付いていないだけという話ですね。

 

はっきりと診断するには
ある程度の時間や検査などが必要です。

 

こんな検査もあるよ

アメリカの心理学者エイレン・N・アーロン氏が作成した
チェックテストがあります。

 

全部で23項目あり
12項目以上当てはまる人はHSPだと
自己診断することが出来ます。

  1. 自分の周囲の環境の変化にささいなことでも良く気付く

  2. 他人の気分の影響を受けやすい

  3. 痛みにとても敏感だ

  4. 忙しい日が続くとベッドや暗い場所に引きこもり刺激から逃げたくなる

  5. カフェインに敏感だ

  6. 明るい光や強いにおい、ざらざらなど特徴的な布地、サイレンの音に圧倒されやすい

  7. 想像力が豊かで空想にふける

  8. 騒音が気になり悩む

  9. 美術や音楽に深く共感し心動かされる

  10. とても良心的

  11. 仰天することが多い(びっくりする)

  12. 短期間に多くのことをこなすとき、混乱する

  13. 人が不快な思いをしていると解決方法がすぐにわかる

  14. 1度にたくさんのことを頼まれるのはNG

  15. ミスや忘れ物にいつも気を付ける

  16. 暴力的内容の映画やドラマ、テレビは見ないようにしている

  17. 自分の周囲であまりにも多くのことが起こると不快で神経が高ぶる

  18. 空腹時気分が悪いなどの強い反応が起こる

  19. 生活の変化は混乱する

  20. デリケートな味や香り、音や音楽が好き

  21. 日常、動揺する事態を避けている

  22. 仕事のとき競争や観察の目があると緊張して実力が発揮できない

  23. 幼少期、親や担任が自分を敏感だとか内気だと思っていたらしい

あなた
結構あてはまってるような…
さっと
繊細な人なんだね

 

該当項目が多かった人なら

あなた
ええ、じゃあどうすれば治るの???

と不安になるかも知れませんが
HSPという言葉そのものが心理学用語であり
そんな言葉を知っている医者が少ない可能性もあります。

 

これも心療内科などに行くのが無駄だと言える所以の一つですね。
もちろん病気じゃないので治療法なんて存在するはずがありません。

 

確かに自分がうまく立ち回れないで生きづらいと感じている。
その理由がHSPというなら
改善のためにどうにかしたいというのは当然です。

 

コーチングやカウンセリングで
一定の改善は見込めますが
多くの場合は個性として
付き合っていくことになります。

 

HSP傾向と対策

精神的な過敏性から
多くの場合は人間関係に対してうまく行かないと感じることが多いです。

 

敏感であるために
一般的にはさほど気にならない
些細なこともすごく気になって
自分がこの場にいてよいのかどうか
疑問に感じることもあります。

 

打たれ弱さや敏感さが面倒

HSPの人が特に抱えやすい問題として
人間関係がやはり大きなウェイトを占めます。

 

人の気持ちやその場の空気を読む能力に長けているため
得をするよりも傷つく事が多いですね。

 

人間関係のちょっとした事を
いやがらせの様に感じることが多く
単なる感じ方の違いだけでは
なかなか片づけることができません。

 

「打たれ弱い」

と解釈をすることも多くあります。

 

傷つくことが多ければ
ばそれだけダメージも増え
人間関係は非常に複雑化してしまい
敏感だからこそその場にい辛く感じます。

 

自分の居場所が無いように感じる方向性へと向かいます。
相手の気持ちに敏感で
空気読む力が影響してしまい
言いたいことが言えなくなったり
相手が興奮してくると
もめごとを極端に避けようとします。

 

そのため本心を相手に伝えることが難しくなり
交際や恋愛の意味も薄く感じられます。

 

相手によっては良いように利用されることもあります。

 

HSPの人は空気が読め
相手の気持ちにも敏感に反応できて
さらに気を配れるという良いところがあるのに
それがアダとなって
自分の気持ちや意見を相手に伝えられなくなり
もやもやしたり不満が増えることが多いです。

 

HSPの性質のほとんどは
身体的か精神的などの
すべてが敏感になっていることは意外と少なく
どこか特出している場合が多いです。

 

こうしたHSPの特徴的な感覚が
良い方向へ働くと
とても良い関係性を築けたり
立ち位置も良い方向に向かうことが多いのです。

 

しかし大抵の場合は
他人から感じるもののほとんどを
悪い方向に考えることが多くなります。

 

何かを感じやすいことが普通で当たり前なので
HSPを特別な能力のように感じることがありません。

 

HSPを特殊と捉えると
さらに自己否定感や危機回避の思考が働いてしまい
他人から感じ取ったものを
悪い方に考える傾向が強まります。

 

大抵の場合
人との違いに気づいていることは少なく
日々の生活が辛いと感じながら生活しています。

 

その状態も自分自身で受け止めて非難するのではなく
生かすようにシフトしていけば
ポジティブな方向に向かっていきます。

 

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