発明家といえばエジソンの名前が挙がる様に、日本における発明家といえば、平賀源内があがります。
しかし、実際はエジソンよりもテスラの方が優秀だったりします。
同じように、平賀源内よりも久米通賢(くめつうけん)の方が技術力が高かったとされています。
要はコピーライティングの優れた方が後世によく知られる形となった訳ですね。
さて、源内と言えば香川県さぬき市が誇る偉人として、日本の頭脳として後世に語られている訳で、平賀といえば源内な訳です。
…今回のお話は源氏の流れを汲む平賀ではなく、地名としての平賀のお話です。
日本で最も知られた話「桃太郎」
桃から生まれて鬼ヶ島で鬼退治を行うという有名な話があります。
日本史において、最も最初に桃太郎のお話を世に広めたのが菅原道真となっています。
…といっても、菅原道真の作話ではなく、とある地域で聞いた話を世に広めたのが実際の所です。
もちろん、道真の時代から長い時間が流れているので、一部話が変わったり、伝承の過程で意味合いが変わった部分もあります。
今ではかぐや姫のダンナで浦島太郎や金太郎の友達ですしね(笑
桃太郎のお話は平賀郷のお話
さて、桃太郎のお話は菅原道真がとある地域で聞いた話を陰陽道の知識を織り交ぜ物語性を持たせたものです。
それを赴任先で広めた事によって、日本全国に伝わる事となります。
じゃあ、その話を聞いた場所はどこかと言えば、他でもなく香川県なのです。
本格的に全国区の鉄板民話になるのは、江戸時代に高松藩の江戸家老の木村黙老(きむらもくろう)が友人の滝沢馬琴に話し、それをもとに出版されてからと言われています。
岡山イメージが先行している理由として、マストアイテムである「キビ団子」や物語化する上で古事記の大吉備津彦命・稚武彦命をベースとした事に由来しますね。
さらに、菅原道真が最初に桃太郎の話を聞いたのも平賀の人から。
香川県外の人や多くの香川県民からすれば、
といった話ですね。
笠居とは、盆栽松で世界的に知られる鬼無(上笠居)、香西(中笠居)、南原清隆で知られる下笠居の総称です。
この笠居に平賀(香西付近)という地域がありました。
また、下笠居には神在川・神在海岸等、
と言わんばかりの地名も残されています。
そして、稚武彦命に由来する地域には、地名に「笠」が付く事も知られていて、この笠居にも付いています。
地名からして
と言わんばかりですね。
桃太郎の原型はこうだ!
第7代孝霊天皇の御子、夜麻登登母母曽毘売(やまとととひももそひめ)が8歳で讃岐・引田の安戸の浦に到着。
ハマチ養殖発祥の地ですね。
ちなみに倭迹迹日百襲姫と日本書紀に記述されています。
ここはモモソヒメに統一したいと思います。
水主(水主神社)に住み地元の民に稲作・灌漑(かんがい)を伝えます。
讃岐全土を治めるため、馬篠(艪掛神社)から船に乗り、讃岐・船岡山(船岡神社)に着いた後、讃岐一宮・田村神社に住み、ため池を作り、稲作を伝え、讃岐全土を治める事となります。
農業の開祖神として祀られています。
正直、陸路で移動した方が楽なよう気がしますが…
モモソヒメはそもそも3歳で大和を立ち、18歳まで讃岐で過ごす事となり、
この大吉備津彦、稚武彦命が桃太郎その人です。
しかも二人?
オオキビツヒコ、ワカタケヒコがある日、讃岐の地を訪れます。
弟のキビツヒコだYo!
元気~?
…てか居たの?弟!
実は(中略)ってな訳なんだ。
まあ、弟欲しいと思ってたし、まあいいか…
そうなんだ、武力でブイブイいわせて吉備をねぇ…
あの辺り吉備に近いし、あの辺りに暫く住むわ( `・∀・´)ノヨロシク
しかしまあ、大和政権に歯向かう荒くれを平定した吉備ブラザーズ、讃岐の地でもブイブイ言わせる結果に…
今度は何人と喧嘩したって言うの…
二つ目は鬼ヶ島(女木島)からチーム鬼と名乗る連中が最近平賀を荒らしに…
弟は何やってるの!!
ちょっと弟呼びなさいよ
普段は農業を愛するモモソヒメもかなりお怒りです。
問題起こすなって言ったのに、喧嘩ばかりするわ、女遊びするわ!!
だいたい、鬼ってのが暴れてるのに何してるの?
俺は地元の人に愛されて「笠臣さんが居るから、この地域は笠居だ」なんて地名まで付いたもんね。
お世話になってるんでしょ?みんなに。
皆の為に鬼を何とかしなさいよ!!
結構、マッチョで牛みたいな角生えてるし…
あの虎柄のパンツはイケてるけど…
気が向いたら何とかするって事で…
…でないと、どんな桃でも一瞬で真っ二つになるという伝説の包丁抜くよ?
素直に従った方が良いよ…
鬼ヶ島に立つ日、かつて拳で語り合った面々がオオキビツヒコの前に現れます。
雉ヶ谷(現在の鬼無・佐料)からは弓の名手。
猿王(現在の綾南町・陶)からは火を巧みに操る焼物師。
犬島(現在の岡山沖の島)からは船こぎの名人。
彼らもまた、鬼に困っていたのです。
犬島の人の船で鬼ヶ島へ近づき、雉ヶ谷の人の弓によるアウトレンジからの射撃。
揚陸してからは、猿王の人の油壷を投げ込んでからの放火。
混乱して逃げ出てきた鬼たちをキビツヒコがバッタバッタと投げ倒す。
これによってチーム鬼は壊滅。
アイツら宝物たんまりため込んでてさ…
全部持って帰ったったりましたわ。
一個くらいならやるよ。
全部に決まってるでしょ?
みんな鬼に持っていかれて困ってたんだから。
実はモモソヒメがこの世で一番怖いものなんじゃないかという事に気づき、バカンスを切り上げ吉備ブラザーズは帰って行きます。
さすがは吉備を平定したというのは伊達ではない!
この方位に位置する十二支が酉(きじ)を中心に申(猿)と戌(犬)とか意味わからない事言ってたけど、この事かも。
その後、モモソヒメの弟による鬼退治の物語、略して桃太郎物語と呼ばれる様になって行きます。
また、その伝承が後世に伝わったため、上笠居を鬼無と呼ぶようになります。
そこに赴任してきた菅原道真が平賀で事の顛末を聞き、赴任していった先々で教えたそうです。
実は、香川だけでも複数ある桃太郎物語
実は桃太郎伝説の伝わる香川ですら、原型と言われる話が複数あり、今回はそれらを整合性が取れる形でミックスしてみました。
また、私の大爺様が持っていた家系図によると、私の祖先が大吉備津彦になるそうですが、これは封建時代に
等主張して、要職を得たりするために加筆したものだそうです。
…でないと、私が桃太郎の末裔になってしまう(笑
コメント