普段から怒らない人っていますね?
性格的にあまり怒りを感じにくい、
修行や欲求が比較的満たされやすい環境にいるなど
怒りを感じる必要のない人もいます。
特に問題がなければ怒りを感じなくても悩む要素はありません。
怒りは体に悪いしね。
しかし、残念な事にそうでない場合もあります。
怒らないんじゃなく怒れない
ここでは比較的多い2つのパターンをご紹介します。
怒ったら負けだと思ってる
「怒る=体に悪い」
とか
「エライお坊さんや成功者は怒りを露わにしない」
など「怒ってはいけない」と強く思っている人も結構います。
一見すると、我慢強くて人として出来ている様にも映ります。
しかし、偉いお坊さんも成功者も
それなりに修行であったり、
その手の訓練を受けていたりするわけです。
ただやみくもに「怒らないぞー」とやっている訳ではありません。
つまり「怒り」という蓋を禁止している分だけ、
「さみしい」「悲しい」「つらい」
を感じやすい傾向があります。
感情麻痺
「寂しい」「悲しい」「つらい」
という感情や蓋である「怒り」も全部含め、
「心の器」を放棄している状態です。
心の痛みや悲しみを感じるのを煩わしく感じる状況では、
といった感じで、心をある意味フラットにしてしまった感じですね。
当然、「嬉しい」「楽しい」といった
ポジティブな感情もあまり感じない状況です。
そもそも感情が湧いてこないのだから
蓋である怒りが出現する事もありません。
「怒り」は必要な感情
「怒り」が悪いわけではありません。
必要な感情です。
怒りを我慢すると、かえって苦しくなります。
怒りを抑圧している傾向がある人は、無意識に見ないようにします。
「ならぬ堪忍、するが堪忍」という言葉があります。
「どうしても許すことが出来ないと思う事を、
こらえて我慢するのが本当の堪忍である」
という意味です。
怒りがないと色々消費する
怒りを堪え続けるとどうなるか?
うつ病や身体の病気になります。
うつ病というのは心のエネルギー不足で起こります。
確かに並みならぬ怒りを抑えるのはお腹すくけど…
怒りのエネルギーは他の感情を隠すことが出来るくらい大きいです。
ほかの感情が溢れないようにするための蓋なわけですから。
そのため怒りを抑え込むには、
かなり膨大なエネルギーが必要です。
そうなるとエネルギー消費量がぐんと上がるわけです。
また怒りは体内の化学物質を変えます。
ノルアドレナリンや
ストレスホルモンが分泌されるので、
体質の変化が考えられます。
この状態を長期間放置すると、
どこかの臓器に変調をきたしたり「うつ」となります。
うつは自分を守るための防衛本能とも言われていますね。
なので怒りを無理からに抑圧するのは、
自分にも相手にもよろしくないですね。
まずは怒りを受け入れる
まずは、怒りに気づくこと。
怒りを認めることができることが第一歩です。
エゴは巧妙なので本当は怒っているのに、
「○○さんは私のことを思って叱ってるんだ」
「〇〇さんにも言い分はあるだろう」
「彼の立場も分かるからねぇ」
といった怒らない理由を頭の中で無意識に探し、
あたかもそれが真実であるかのように理由付けしてきます。
そして、有無を言わさず抑圧しようとします。
これだとただ体に悪いです。
怒りに気づくことができるようになれば、
あとは、怒りのエネルギーを解放すればよいのです。
まとめ
何の修行や方法を取得していない状態で
怒りを我慢するのは心や体に悪い。
そこで、怒りを認めて
膨大な怒りのパワーを消費した方が安全と言えます。
だからって暴れろって訳じゃないけど…
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