さて、前回の記事でIQ(知能指数)に触れたのですが、そもそもIQと言うものが何であるのかを知らない人って、結構居るみたいです。
まあ、ざっくりと言えば、同じ様な年齢の集団の中でどれくらい知能が発達しているのかを見る指針ですね。
知能指数は、知能検査と呼ばれる検査によって計ることができます。
小学校入学付近のお子さんが受検する場合が多いので、ご存知の方も多いのじゃないでしょうか?
最近は、いじめにつながるとかそういう理由で、必要最低限のボーダー程度を計る程度の簡素なものを使ったり、省かれたりもしますね。
IQの使用用途
知能指数(オツムの発達具合)を調べて何に使うかと言えば、個々に合った支援や学習指導の方向性を検討するヒントとして使われます。
ちなみに、この学校教育の場にも採用されている検査は、発達心理学という学問の範疇になります。
心理学なんて似非学問なんて言ってると、恥かく所以の一つですね。
ちなみに、日本では
IQ | 評価 | |
130超 | 極めて優秀 | メンサのボーダーライン |
120~129 | 優秀 | 東大生平均 |
110~119 | 平均の上位 | 頭いいと言われる |
90~109 | 平均 | |
80~89 | 平均の下 | |
70~79 | 境界線級 | ボーダーライン |
51~70 | 軽度知的障害 | |
36~50 | 中度知的障害 | |
21~35 | 重度知的障害 | |
20以下 | 最重度知的障害 |
といった感じでカテゴライズされています。
また、障害境界線とは言っても、日本では知能指数だけでなく日常生活能力の水準も加味して判定するので、知能指数が単に低いだけで障害認定されるといった事はないようです。
上には上が居るのに、ドヤ顔で自分の指数をひけらかすフリーザー様級ですね(笑
知能指数が高い=頭が良い?
さて、知能指数を持ち出して
みたいなフリーザ様を気取ったりするヤツも居ますが、やっぱりIQが130以上ないと入れない世界的な天才クラブであるMensa(メンサ)の存在や、アインシュタインのIQはナンボだみたいな天才を示す場面で使われる機会が多いので、仕方がない…のか?
一般的に、「IQが高い・低い」というような言葉はよく使われますが、それでは知能指数が高い=知能が高い・頭が良いということになるのでしょうか。
東大生の平均が125付近という話もありますが、138あるのに日本福祉大学なんて下から数えた方が早い大学出身者も居る訳です。
温水洋一氏も席を置いてたし…
この「ぬっくん」の件で、何故か笑いが取れるという不思議な大学です。
話がそれましたが、知能指数で計る事が出来るものは、数ある知能の一部でしかない訳なんですね。
あるんですよ。
例えば、アメリカの心理学者・サーストンは知能の定義を「言語、数、空間、記憶、推論、語の流暢さ、知覚」と定義しています。
検査方法も田中式やビネー式、ウェクスラー式といったいろいろなものがありますが、概ね既存の知能検査で測定できるのは、主に言語的機能や論理数学的機能と定義される能力です。
読み書きソロバンに代表される部分ですね。
だから結果として、知能指数が高いと学問が優秀な傾向にある。
…ただそれだけの話で、絶対的な「頭の良さ」を表す概念ではないと言えます。
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