獅子舞に頭を噛まれると縁起がいいと言われます。
普通は「噛む」という行為は攻撃手段であって、犬が噛んでくるとか、小学生の時など喧嘩の際にガブったりと、その攻撃力はメインに据えられる程です。
獅子だって、あの鋭い歯で悪魔を噛んで退ける訳ですから。
しかし不思議な事に、年配の方などは喜んで噛まれに来たりします。
特に子供は獅子に噛まれた方がいいらしく、幼い子を連れていると
「ほら、せっかくだから噛んでもらわないと」
みたいに勧められます。
その場合、獅子の風貌がアレなんで、高確率で怖がられたり泣かれたり(笑
先生、獅子君が噛んできます!
さて、小学生の時など喧嘩の時に噛んだりすると、帰りの会などで
先生、さっと君が噛んできます!
といった感じの正義感強い系の女子の呪文によって、フィールド魔法「反省会」が発動します。
これによって、クラス全員の帰りが遅くなったり、当事者はダイレクトアタックの集中砲火…
しかし、獅子は良いんです。
喜ばれます。
それではどうして頭を噛むのでしょうか?
そもそも獅子舞の獅子は、インド付近で人を食らっていましたが、神の使いである狐から
人じゃなく、悪魔を食らうと神格化されるし喜ばれるよ。
とオファーを受けた事によって、魔を食らう存在となりました。
つまり、人を食べなくなったんですね。
だから頭に噛みつく行為、その人自身に噛みついているのではなく、その人についた悪魔や邪気にかじり付いている訳なんです。
そもそも、悪魔祓いや疫病退治の意味が強い獅子舞なので、悪いことから守ってくれ、ご利益があると考えられているのです。
子供の場合は
子どもの場合は、特に厄除けの効果が色濃くなると考えられており、学力向上や無病息災、健やかな成長にご利益があると考えられています。
それは子供というものは未熟で、低級の悪鬼の類でも簡単に寄せつけるため、獅子のような絶大なパワーを有する神獣がガブガブして守っている姿を見て、
いけません!あの子のバックには獅子が付いている。これはうかつに近づくとコチラが危険だ!
となるため、厄除けの効果が強くなるみたいですね。
噛みつく
また、「噛みつく」という行為は、「神 付く」とされ、より縁起の良いものとして有難がられる事となります。
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