介護に限った事ではありませんが
スキルは大切ですね。
一口に
「スキル」
と言っても、それは多岐にわたり
会話スキルから実際に移乗や身体介助を行うスキル
ある意味、嫌な同僚などの悪態をスルーするスキルも必要ですね。
まあ私の場合は
悪態つかれたら真っ向勝負ですが…
…反省します。
さて、その大切なスキル
いったいどうやって手に入れるものでしょうか?
ゲームみたいに魔法の本を買って来て
使えば覚えられるのでしょうか?
そうだと誰も困りませんね?
まあ普通はそう考えますね。
確かに知識だけならそれで充分です。
しかしスキルを習得するという事は
そういう事じゃないんだなぁ~
スキルは座学や講習だけじゃ身につかない
スキルは日本語でいう所の
「技能」
と訳されるものですね。
似た言葉に「技術」があります。
技術と技能
現在の一般的な意味では、
「特定の目的を達成のための
取扱いや処理したりする能力・機能・動き」
となります。
「技」は特定の目的達成のための手段・手法で
これを体系的にまとめたものが「術」です。
英語で言う所の
「technology(テクノロジ)」
「technique(テクニック)」
にあたります。
技術が職人的な技巧や科学技術などの
応用手段や知識に基礎を置く能力であるのに対して
技能は主に教養や訓練を通して獲得した人間行動に関する能力を指します。
技術と技能が違うという事しかわからない
ちょっと解りづらいですかね?
要約すると
「人間性や生き方に裏づけされた能力」
と言えます。
単なる技術的な能力だけでなく
コミュニケーションスキル、ビジネススキルように
人間性や人間的な魅力、生き方が関連してくる能力です。
技術がゲームなどのソフトで
技能がハードとも言えますかね?
厳密にはかなり違うけど。
資格習得、セミナー、講習は「技術」しか身につかない
さて、人間性や生き方の裏づけなどを加味した技術が技能であるとすれば
資格習得や、セミナー、講習で得られるものは
「技術」のみである事がわかります。
簡単に言えば
「どうすればそれが出来るか知っている
でもやってみるとうまくいかない」
レベルであると言えます。
例えば柔道をやった事がある人なら
「どうすれば巴投げが出来るかは知っている」
訳ですが、
それがうまく実践で活用できるかと言えば
またそれは別の話となりますよね?
相手を巴投げの姿勢に持っていく
試合運びや心理術なんかも必要になります。
その体勢が整って
はじめて試合で巴投げができるチャンスが整います。
チャンスを生かせて
巴投げを仕掛ける事が出来ても
綺麗に相手を巴投げで投げないと
一本取る事は難しい訳です。
巴投げなどの捨て身系の技って
案外誰でも出来るものじゃないんですよね。
だから使わない人は
一生使う機会が無い人もいるでしょうし
「あ、このタイミングと姿勢は巴投げイケル!」
と思っても
得意な技で勝ちを目指した方が
確実に勝ちに行けます。
…と例え話が
かなり限られた人しかわからない感じになりましたが
要は技術をもとに試行錯誤や経験即を加えていかないと
技能はアップしないという事です。
介助スキルがないからやらない
たまに居るんじゃないでしょうか?
こんな感じで仕事をしている人。
これはそれぞれ
- 逃げ
- ひらきなおり
- 本質を見ていない
と言えます。
逃げんな!
まずやってみない事には
自分の技術習得具合がいかほどであるか
苦手な部分をどうすれば改善できるかは見えてきません。
まずはトライアンドエラーですね。
話はそれからだ!
開き直るな!
出来ない事を出来ないと認める事は大切です。
しかし
「出来ないんだから、まあ出来栄えが残念でもいいじゃないか」
といった「ひらきなおり」は
向上心を放棄した状態ですね。
もしかしたら丁寧にやれば出来るかもしれませんし
教科書には載っていない
明文化しにくい部分のコツなんかを掴めば
出来るようになるかもしれません。
一つ一つの作業を要素ごとに分解して
日々検証を重ねると見えてくるものがあると思います。
本質を見ろ!
限られた時間
限られた人数で完了させるには
時としてスピードが求められる事があります。
しかしただスピードに固着していれば
その作業がなぜ必要なのか見えてこなくなる場合があります。
また、スピードにものを言わせて
被介助者を乱暴に扱う傾向も否定できません。
時間内に排泄介助を終わらせるために
衣服のしわ等を考慮しなかったり
移乗なんかの際も基本はゆっくりやるべき所を
モノをポーンと積み込む様に行ったり…
自身の仕事が早い様を見せるために
ところどころやるべき作業を端折っている事もありますね。
本質を見れば
そういうガツガツしたり端折って良い部分なんて
どこにもないはずです。
スキルアップは人間性アップ
先ほどの事例に対して
「逃げんな!」「ひらきなおるな!」「本質を見ろ!」
と言いましたが、
これって技術云々じゃなく
「人間性」
に大きくかかわる部分ですよね?
つまり
「いくら技術があっても
人間性がクソならスキルアップなんて望めない」
という訳です。
勤続年数なんかが長くなると
実働時間の長さから
「スキルもアップしている、だから俺すげぇ」
と錯覚している人も多いのですが
実際のところ大した事はなく
ただ長い間勤めているから組織のシステムや流れを
理解していてそれっぽく見えているだけというのが実情です。
そのスキルのまま他所で仕事をすれば
と思われる場合の方が多々あります。
そういう低スキル者は
八方美人であったり媚びへつらったりして
時間稼ぎをして組織のシステムや流れを理解して
出来るようになった風(スキルアップした風)に演出しますね。
実は変な調査シートを書かせたり面接をしたりしなくても
スキルが如何様にアップダウンしたかを量る方法もあるのですが
またそれは別の機会に…
つか、スキルを量る方法書こうと思ったら
本一冊書くくらいの情報になるんで
別の機会はこないんだろうなぁ…(笑
コメント