さて、和風設定の漫画がそこそこ大好きな私ですが、その原因として父親に「ゴールデンタイムに時代劇しか見せてくれなかった」という理由が挙げられます。
小学生の時など学校でテレビの話題になった時は、まあ見ている風の振る舞いをしないといけない…
昔は夜八時くらいに時代劇とかやってましたしね。
だから時代劇をやっている時間帯に、キッズたちにも人気の番組なんかやられると
といった状態で、手探りで皆がみている番組の内容を想像するしか…
しかも予想を外れると、みんな冷たい(笑
その甲斐あって、社会科歴史とかはズバ抜けて高得点をたたき出す、たとえクラスが全員再テスト級の壊滅的点数でも私のみ高得点とか当然の話でした。
そうなると、キッズの間で人気のギャグなんかは、当時の時事ギャグが豊富に出てくる、ついでにとんちんかんあたりが生命線だったり…
さて、そんな私が小学中学年の時に入院した際に、ドーベルマン刑事を買ってくるような父の下育った私は、ある一冊の漫画に出会うのでした。
それが春日光広先生のザ・サムライでした。
気が付けば、結構どっぷりと…
普通の小学生ライフを送ろうと、いろいろ画策していましたが、当時は早朝に「ぶらり信兵衛 -道場破り-」や「大岡越前」の再放送をやっているという理由で無駄に早起きしたり父の持っていた刀を抜いて
…ごめん、俺には普通の小学生ライフは無理だったわ…
漫画とファミコンだけが現代を生き抜く術だった。
まあ、そんな状況なら読むだろ?
ザ・サムライ。
まあ、今でも
と力いっぱい答えるレベルですし。
「死して屍拾うものなし」を2回力強く言いたくなるだろ?
…解りました!
たぶん、私が長七郎江戸日記とか長崎犯科帳を一生懸命語っても、ほぼ皆ついて来れない事が。
そらに真赤な雲のいろ。
玻璃に真赤な酒のいろ。
なんでこの身が悲しかろ。
空に真っ赤な雲の色。
ザ・サムライってどんなよ?
福岡県の架空の市を舞台に血祭武士(ちまつりたけし)を中心に、高校入学からのストーリーを濃ゆいキャラクターのみで描いた作品。
初登場時は普通のキャラ設定であっても、武士の影響などで段々と濃ゆいキャラになっていく所が必見ですね。
武士道を重んじる武士ですが、若干はき違えて武士道を解釈している節が見受けられ、そこもいいアクセントです。
武士がそうなったのも、父親の影響だそうで、やっぱり父親が子供にそれ系の英才教育(?)を施すと、ろくな事にはならないんだと思います。
あと、回を増すごとに絵が簡素になっていく部分は、時代に沿った造形を何とか取り入れようとして、別の所に行きついたって感じですかね?
情には熱い分、情に疎い感じで、ヒロインである同級生・山口敦子(やまぐちあつこ)の恋心に気が付かなかったり、自身が敦子に好意を抱いている事にすら、なかなか気が付かなったり…
この山口敦子のせいで、私の「ショートが似合う女の子は無条件で可愛い」理論が導き出される事になったのも、俺の中では有名な話で…
続編にあたる作品にサムライ刑事というのがありますが、やや設定が変わっているので、ザ・サムライからのファンには「あれ?」という部分が多々あったり…
武士の妹が、唯一の普通なキャラすぎたため、作者の印象にすら残らなかったのか、「刑事」の方からは存在すら消えてたり…
コメント